なぜ医療現場なのか
声の窓 Voice Windowでは、病院を「暗く悲しい場所」とは捉えていません。
私たちはこれまで、人の「生」と「死」、
そして回復というテーマに深く向き合いながら活動を続けてきました。
病院とは、患者一人ひとりの健康回復に最善を尽くし、新たな健康への理解と共に、
人生の目的や、生きる意味を再認識していく場所でもあると考えています。
医師、看護師、ケアマネージャー、介護士をはじめとする多くの専門職の方々が、
患者一人ひとりの回復と、その先の人生を支えています。
また本来、芸術とは、人間の「生きる目的」と深く結びつく文化的存在でもあります。
だからこそ私たちは、医療現場こそ、
命と芸術が最も深く交差する空間の
ひとつであると考えています。
病院へ通院されている方々、そして美術館へ足を運ぶことが難しい方々へ、
芸術写真を届けること。
それは単なる空間演出ではなく、人が日常の中で視覚的に文化へ触れ続けることによって、
回復環境や心理的環境へ静かに作用していく文化的支援であると考えています。
私たちは、芸術とは「鑑賞物」である以前に、人が生きる環境そのものへ関わる
文化的存在であると考えています。